Q1.骨盤って形が変わるほどゆがんだり開いたりするの?
リラキシンでゆるんだ骨盤の可動域もせいぜい5mm〜8mm前後、最大の負荷がかかる出産時でも30mm〜40mm程度といわれています。しかも赤ちゃんが通り抜けるときに瞬間的にそこまで開くだけであって、産後もそのまま開きっぱなしになるというものではありません。
よって、レントゲンなどの見た目で明らかに骨盤の形状が変化しているのがわかるくらいに、激しくゆがんだり開いたりすることはまずないといっていいでしょう。
骨盤の形状が変わるのではなく、骨盤と他の骨をつないでいる筋肉の左右のアンバランスによって身体の不調が発生することが多く、当院の「産後の骨盤矯正コースではそのような機能的なアンバランスを総称して「骨盤のゆがみ」と呼んでいます。
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Q2.帝王切開で出産した場合、骨盤は開いたりゆがんだりしないの?
骨盤のゆがみは赤ちゃんが産道を通ったショックで発生するのではなく、妊娠期〜産後の骨盤がゆるんでいる状態でアンバランスな負荷がかかることによって起こります。
したがって自然分娩・帝王切開にかかわらず、骨盤のゆがみは発生しやすいです。
さらに帝王切開の場合は腹筋の付け根に近い部分を切り開くため、出産後も腹筋と広背筋のバランスを回復しにくく、自然分娩の方よりも「反り腰」の回復が遅れがちであるとも言えます。
また切開された内臓器はストレスを受けて硬直・拘縮しやすいため、周囲の組織もふくめて機能や代謝を低下させてしまい、結果として産後の体調の回復が遅れやすくなるのは否めません。
当院の「産後の骨盤矯正コース」では、帝王切開でダメージを受けた腹筋や内臓の緊張や硬直・拘縮を改善し、機能を正常化させて本来の動きを取り戻し、産後の回復を導きやすくする施術もおこなっております。帝王切開で出産されて気になる方はお気軽にご相談ください。
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Q3.妊娠前のジーンズがはけなくなったのは、骨盤が開いたから?
妊娠前のジーンズを履こうとした際に引っかかるのはどこですか?
ウエストではなく、足の付け根のあたりから入らないのでは?
これは太ったり骨盤が開いたりといった原因ではなく、骨盤の前傾と股関節の位置関係の問題であるケースがほとんどです。
産後の反り腰によって骨盤が前傾すると、股関節の軸がずれて左右に突き出したような位置関係になります(難しい言葉でいうと、コツバンのゼンケイによるコカンセツのナイセンといいます)それによって両膝とふくらはぎの間隔が開き、股関節の出っ張りも強調されて見えるため、下半身にボリュームのある体型に見えてしまうのです。
妊娠中の便秘の緩和
つまり、骨盤が開いて太ったから履けなくなったのではなく、骨盤が前傾して出っ張った股関節が邪魔して履けなくなっているということです。
当院の産後の骨盤矯正コース」で骨盤の前傾を改善し、股関節と骨盤をつないでいる筋肉の動きを正常に戻すことで股関節のアライメントを調整し、正しい位置関係に導いていきます。それによって妊娠前の身体のラインを回復することは充分可能ですので、お気軽にご相談ください。
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Q4.病院や別の整体で「骨盤はゆがんでない」って言われたけど・・・?
骨盤はその構造上、見た目で明らかに確認できるほどにゆがんだり開いたりはしません。リラキシンの作用でゆるんだ骨盤であっても可動域はせいぜい5mmといったところです。
そういった「形として確認できるゆがみは存在しない」という意味では、そのような意見は正しいのかもしれません。
しかし、たとえ数mmのアンバランスであっても、骨盤を基に繋がっている様々な筋肉の可動や緊張には大きな影響を与えます。また反り腰による骨盤の前傾などは広義に見て「(正常な位置に対して)ゆがんでいる」状態であり、それによって身体に掛かる負担は非常に大きなものとなります。
当院の「産後の骨盤矯正コース」では「形として確認できるゆがみの有無」にはこだわっておりません。あくまでも骨盤周辺の筋肉のアンバランスを解消し、骨盤の前傾によって発生する各種の不定愁訴の改善などトータルでのバランスに重視を置き、実際のQOL(生活の質) の向上につながるような施術をおこなっています。
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Q5.仰向けで寝てると尾てい骨があたって痛いんですが・・・?
仰向けで寝ていて尾てい骨が当たって痛い、と言う訴えは比較的多くのママさんからご相談を受けますが、 そのほとんどは骨盤の前傾が起因しています。
当院の「産後の骨盤矯正コース」によって骨盤周辺の筋肉のバランスを正して過剰な前傾を矯正し、深層部の筋肉の緊張を緩和することで改善される場合がほとんどです。比較的早期に良くなる場合が多いのでお気軽にご相談ください。
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Q6.骨盤矯正で産後の下半身太りは改善しますか?痩せますか?
結論から言うと「骨盤矯正をしたことで○○kg痩せます!」といったお約束はできません。
しかし骨盤矯正をおこなうことで周辺の筋肉や内臓の動きを正しく改善させ、身体の基礎代謝を上げることで「痩せやすいからだ」を取り戻すお手伝いは充分に可能です。
逆にいうと、それらが充分に機能していないと産後の回復がスムーズにいかず、いつまでも痩せにくい体質でいることにもなりかねません。
流産背中の痛み
骨盤矯正で痩せる!というより、痩せるために骨盤矯正は重要!といったほうが正しいかもしれませんね。
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Q7.病院で「コツバンテーキンを鍛えるよう」言われたけど、何のこと?
コツバンテーキン、もとい骨盤底筋群とは骨盤の底を包むように存在する「筋肉でつくられた膜」のことです。内臓を下から支える構造で、主に膀胱や肛門・子宮口の開閉をコントロールするという重要な役割を果たしています。
妊娠期に長期にわたって子宮の重さを支えていた骨盤底筋群には、出産後にはゆるみが生じた状態になっています(一度膨らませてしぼませた風船のゴムをイメージしてください)。そのままの状態でいると膀胱の開閉などに支障をきたし、尿漏れなどの原因となりやすいので、産後の身体づくりとしてまずは骨盤底筋群の機能を回復することが重要となります。
当院の「産後の骨盤矯正コース」では、インナーマッスルと呼ばれる深層筋の緊張の改善と内臓バランスの回復調整をおこない、腹部の内圧を適正にコントロールしていきます。それによって骨盤底筋群にかかる負担を軽減し、機能を回復するために最適な体内環境を整えていくことができます。
また、骨盤底筋群を効果的に強化するためのエクササイズの方法や手順も紹介し、正しいステップで産後のボディケアをおこなうお手伝いをさせていただきます。
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Q8.産後も尿漏れがおさまりません・・・このままで大丈夫?
産後は骨盤底筋群がゆるんでいるため(Q6を参照してください)少しの圧力で膀胱の出口が開いてしまい、「腹圧性尿失禁」といわれる尿漏れがおきやすくなります。このまま放置しておくとより悪化しやすく、より重篤な症状につながりかねないため注意が必要です。
妊娠・出産をきっかけとして始まった尿漏れに関しては、対策としてゆるんだ骨盤底筋群を強化し、従来の機能を回復させることで改善を期待できます。
当院の「産後の骨盤矯正コース」では、インナーマッスルと呼ばれる深層筋の緊張の改善と内臓バランスの回復調整をおこない、腹部の内圧を適正にコントロールしていきます。それによって骨盤底筋群にかかる負担を軽減し、機能を回復するために最適な体内環境を整えていくことができます。
また、骨盤底筋群を効果的に強化するためのエクササイズの方法や手順も紹介し、正しいステップで産後のボディケアをおこなうお手伝いをさせていただきます。
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Q9.産後どれくらいから見てもらえるの?
当院の「産後の骨盤矯正コース」では、産後1ヶ月から受け付けております。
リラキシンの作用がおさまり、ゆるんだ骨盤の結合がもとに固まり出すのが出産後およそ3ヶ月といわれています。逆にいうとそれ以前は周囲の筋肉の影響を受けやすいため、骨盤の矯正自体をおこなったとしてもあまり効果は望めないかもしれません。そのような理由で、実際に骨盤の矯正をおこなうのは産後3ヶ月以降が望ましいと当院では考えます。
それではなぜ産後1か月から受け付けているのかというと、骨盤底筋群を強化し、反り腰の姿勢を改善させるためには産後一か月くらいが望ましいためです。
出産直後から母体は「妊娠する前の、子宮が大きくなかった頃の状態」に戻ろうと働きはじめます。特に産後1か月も経つ頃には長い間子宮に圧迫されていた他の内臓器官はもとの位置関係に戻り、出産による出血や炎症などのダメージも収まりはじめ、本格的に機能を回復させる準備が整います。
しかしその時に骨盤底筋群がゆるんだ状態だと内臓器が安定せず、充分に機能を回復することができなくなります。よって骨盤底筋群の強化は、出産で消耗した母体の体力が回復した産後1ヶ月頃から始めることをおすすめします。早いうちから骨盤底筋群を強化しておくことで、その後の内臓機能や周囲の筋肉の回復が随分と違ってくるからです。
また、反り腰による骨盤の前傾についても、産後できるだけ早い期間から矯正することをおすすめします。
反り腰は姿勢の問題、つまり患者さんの意識の問題でもあります。当院での施術に加えてきっかけと正しい方法さえ知ることができれば、産後すぐの母体でも負担がかかることなく矯正をすることができます。
そうして早期に反り腰を改善しておくことで、骨盤周辺の筋肉の緊張を緩和してバランスを整えることができます。それによってその後の骨盤のゆがみも最小限に抑えることが期待できます。
産後1ヶ月頃〜2ヶ月にかけては骨盤底筋群と反り腰・骨盤の前傾を矯正して、その後の骨盤のゆがみを最低限のものに押さえつつ、3ヶ月目以降に実際に発生してしまった骨盤のゆがみを矯正していき、本当の意味で「妊娠前のカラダ」に戻す。
これが理想的な骨盤矯正プログラムだと当院では考えます。
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Q10.何回くらい通えばばいいのですか?
およそ10回程度、というのが当院での一般的な回数です。
産後のボディバランスの状態は妊娠〜出産までのコンディションに左右されることが大きく、どうしても個人差が出てきてしまいます。
また、患者さんの年齢・ボディサイズ・出産経験・妊娠前の健康状態・赤ちゃんの大きさや成長状態・産後の生活習慣・出産から来院までの期間など、産後の体調回復には様々な要素が複雑に絡み合っているので一概に「○○回で骨盤矯正は完璧!」などと安請け合いできないのが現状です。
ただ一般的には、およそ10回程度というのが一つの目安になるかとは思います。実際には初回のカウンセリングでお話を伺って大まかなメニューを組み立てていくので、ひとつの参考にしてください。
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Q12.妊婦のうちから整体を受けるのはいいことなの?
妊娠中は母体のバランスが急激に変化していくため、全身の筋肉や骨格に大きな負担がかかります。マタニティ整体によって余計な筋肉の緊張をほぐし、母体のバランスを整えておくことで妊娠中の身体の過剰な負担を減らし、快適なマタニティライフを送ることができます。それによって出産時の負担を減らすだけでなく、出産後の体調不良やお身体のラインの崩れの予防にもなります。
つまり妊娠中からお身体のバランスを整えておくことで、産後のボディケアをより効率よくおこなうことができるのです。
当院では「妊婦さんのためのマタニティ整体コース」をご用意しているので、妊娠中から整体を受けることが可能です。興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。
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Q13.出産後何年も経つけれど、もう矯正しても意味ないかしら?
骨盤矯正に「意味がない」という期間はありません。骨盤周辺の筋肉と関節を調整し、バランスを改善することで矯正をおこなうことは老若男女問わずに可能ですし、それによってQOL(生活の質) を向上させることは可能だと考えています。
ただ産後の骨盤矯正という視点で見ると、考え方としてある程度の線引きは必要かも知れません。
すなわち「出産による骨盤のゆるみによって生じた骨盤のゆがみ」と「生活習慣の影響で発生した骨盤のゆがみ」ではそもそもの原因が違うため、場合によっては別のアプローチ(通常の「骨盤矯正コース」や「カイロプラクティックコース」など)をとる方が望ましい場合もあるためです。
いずれにしても骨盤矯正それ自体は可能ですし、間に合う、間に合わないといったようなものでもありません。諦めてしまわずにお気軽にご相談ください。
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